土と風と彷徨

回転するこの星のあらゆるものと遭遇し、ココロとカラダで感じたその様々を書き綴る

高円寺の魔女

魔女は叫んだ。 「私は、あんた達とたくさんセックスをしてきた。それから、あんたたちは気持ちいいって言って、それで終わりでしょう?そんなの寂しいでしょう。」 去年の夏、ぼくは東京にいた。 日暮里から電車で高円寺へ、みうらじゅんが「日本のインド」…

路上

まぬけは、まけた。 陽の光、雨、風、飢え、渇き、孤独、鬱、言葉、嘘、永くて硬いアスファルトの地面、やわらかい心、あたたかい手、やさしい味のおにぎり、バザールの商売人、おんぼろバス、青空、寄生虫、見えるものすべての幻に。 まぬけは、まけた。そ…

チューニング

人参という名の君に聞く。 猫という名の君に聞く。 人間という名の君に聞く。 ねえ? いま、どんな感じ? いま、どんな感じ? いま、どんな感じ? とぶ、ひろがる、つながる。 いま、それぞれの君とひとつの呼吸をした。

アップトゥーユー!

人生は劇場みたいだとふと思う、この世に「ポンッ」と飛び出したら人生劇場の幕は上がる。誰も彼もがメインキャラクターで、そいつはとてもユニークな存在。宇宙という拡がり続ける無限のセッティングに星の動きで変わってゆく場面転換、そこに一瞬たりとも…

君のタマシイの叫びが聞きたい

誰からも拒絶され、自分からもヒトを拒絶し、固く閉ざされた扉はちっとも動かないままで、この星の切なさと孤独を眺め続けたその目には、ボンヤリと青い空が映る。 ヒトは熱かった。世界は眩しい光の中にあった。 暖かいところへ行こう、君とは何千回も何万…

島クルージング

出会うコト、出会うヒト、まわりがみんなビューティフルになってきた。世界はちっとも変わらないはずなのにアタマにチャンネルがあるのだとすれば、ガチャッって変わったように感じるね? 鹿児島の南、種子島にやってきた。WWOOFとしてこの土地の土着芋、安…

WWOOFINGへ

旅客機で千歳から関空でトランジットして那覇に着く、キビ狩り、製糖工場のバイトを探しに来た。キビの仕事が終わるとタバコの葉の収穫の時期で仕事があるようで、そうやって労働トリップをしてる人は多い、まとまった資金ができると日本を飛び出したりする…

水のようでありたい

あなたにとって旅とは?旅が特集になっていた雑誌で旅人が答えていた。心の中を写す鏡だって、同感だった。だけど僕には“鏡”というワードは思いつかなかった。伝えたいことを僕はなかなか表現することができない、日本語がヘタクソなせいでもあるのだけれど……

金星

空は夕暮れの闇と青と紫と橙の混じりあった色をして、そこには金星が輝きながら浮かんでいた。ジャガイモ箱詰め仕事の帰り道、ラジオのスイッチを入れると女性ボーカルのロックンロールが流れている、いつかの日に金星には女性性を表すって人から聞いた。 そ…

築地、神宮、まつり、タワー

東京築地、独特の熱気とむせ返る匂いと勝負師のような目をした魚屋の商売人、アジアだ! 明治神宮、神様のことは全く分からないけれど、日本人の魂が住むところだと思う。緑のバイヴレーションを感じた。ごった煮カルチャーな街の中心にあるのがまた面白い。…

そして終わりのない悲しみ

玄関を開けると、白い毛むくじゃらの奴が飛び込んできた。近所の農家の犬と放浪犬の子供らしい、落ち着きがない、気まぐれ、やんちゃ、聞かん坊、テカテカの真っ黒の鼻、透明感のある瞳、セラピストのような存在にはなれるかな? 熟れを通り過ぎたバナナを4…

ちぎれるような笑い

ちぎれるような笑いを見たことがある? ちぎれるように笑ったことがある? ちぎれるような顔が一番似合う動物は、たぶん人間、次はオランウータンとゴリラとチンパンンジー 花はちぎれたように笑うから、花びらは散り散りになるんだろう ちぎれるような顔が…

音に合わせてカラダを揺らす

滋賀県の琵琶湖の西、山の奥地にまつりがあった。ロックフェスともレイヴとも少し違う、それは祭り、集まる人々は、焼けた肌、エスニックな服装、素足、サンダル、子供たちは裸、自由と旅と音が好きな人が多いと思う。ドレッドの長い髪が頭の上でグルグルな…

チベット、宇宙、すべては幻影

5月に東京、護国寺でチベット人のお坊様のお話を聞いた。インドから来た彼の話は、「生きる」ことのベーシックな部分には少なくとも苦しみがあり、全ての生命に共通する痛みである。だから祈るときには、自分も含めた全ての生命のために祈りなさいと言った。…

ボウズ、ボブマーリー、ジャージ、サンダル

滋賀に行こうと思った10日ぐらい前、ノートをペラペラめくっていると覚えのある名前が飛び込んできた。電話番号付きだった。さっそく電話すると元気そうな声で「中野でライブするから是非来てよ」と言ってくれた。バンドが再稼働したらしい、行こうと思っ…

バイバイ、ピカピカの東京

先月、茨城の芋畑からヒッチハイクで東京に帰る途中、千葉の柏あたりから都会の雰囲気が漂い始め車が捕まらなくなった。路上で腕を伸ばしつつ、頭の中は不安でポジティブなイメージがどんどん萎んでいくように思えた。帰らないほうが良かったかな?と後悔を…

朝の音

夜が明けるとともにたくさんの朝の音が聞こえてくる。 蓮の花は夜明けに咲き、お昼に蕾むのだと、花が開く時に「ポンッ」と音が鳴るらしい、という話を聞いた。昨日の明け方、ゲストハウスの友達と蓮の朝の音を聞きに行こうと上野公園の蓮池まで散歩した。蝉…

いつも、ここではないどこかを探してる

子供の頃から不思議に思うことがたくさんあった。自分は誰なんだろう?何で生きるのだろう?もっと、もっと大事なことが他のところにあるんじゃないかと思っていた。 学校の登下校、みちくさが好きでよく遅刻した。タンポポを眺めていたり、雪に体の跡をつけ…

光、呼吸、東京

芋畑から東京に来て、あてもなくぶらぶら歩き回ってチープなカメラで思うまま東京を写した。渋谷の交差点、ヒマラヤ杉、ベーグル屋、鬼子母神、水タバコ屋、蓮 チープカメラにフィルムを入れて、ギリギリと送って、カチッとシャッターを切る緊張感とワクワク…

世界はスバラシイに溢れている

すべてがスバラシイと感じるような瞬間。 沖縄、バス停で迎えた初めての朝、生まれ変わったように太陽の光を浴びた。熊本、国道3号線のどこまでも続いていきそうな長い長い道。大飯原発前のデモ、呼び続けた「再稼動反対」のコールと鳴り続けたジャンべやフ…

今日も、おにぎりを握る

好きなゴハンはおにぎり、わかめのやつが特に 旅の途中でお昼にと、泊めてくれた人達がよくおにぎりを握ってくれたからかもしれない、食べながら泣いてしまった事もある。そんなおにぎりには心が宿っている、ふっくら、しっかり、大きい、しょっぱい、握る人…

はじまり、立てた

いま、じぶんが出来ることをやらなくちゃと思った。 あらゆるところへ出かけ、あらゆるものと遭遇し、ココロとカラダで感じたその様々を文字で表現し、もっともっと世の中に発信するためブログを立てました。 ギリギリとフィルムを送るようなオモチャカメラ…