土と風と彷徨

回転するこの星のあらゆるものと遭遇し、ココロとカラダで感じたその様々を書き綴る

そして終わりのない悲しみ

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熟れを通り過ぎたバナナを4本潰して、全粒粉と重層を混ぜて型に流し込んでオーブンで焼いた。牛乳と卵と油を使わないやつ、甘い香りがした。ラオスでよくバナナを食べていたことを思い出した。花がたくさん咲いていて、人々もカラダから笑っているような花みたいな人が多かった。ブタが「ブヒブヒ」鳴いていてニワトリが走り回っている土の匂いのする暖かい景色をバナナブレッドに混ぜ込んだ。甘ったるいバナナが悪かったのか、イメージが悪かったのか、焼いた2日後には怪しい匂いを放ち始めた。

髪が伸びてきたから簪を作ろうと思った。桜の木を鑿で削った。真っ直ぐにならなくても、簪ならそれらしく見えそうで思うままに削る。木は意識が宿っているようで面白い、玄関先でコリコリと削っていると近所の人から、誰にあげるの?なんて聞かれた。自分にですって言うのは少し恥ずかしかった。

道を歩き続けていると“ガイド”と呼びたくなる人やものと出会う事がある。彼らはそれぞれの時間と空間で今日を生きるための指針を与えてくれる。暮らし、野良仕事、料理、哲学、旅、様々なガイドと出会ってきたつもり。そんな人達を“人生のガイド”と呼びたいと思った。でもよく考えてみると、出会うもの全てはガイドの様な存在かもしれないとも思えた。だからみんな全て“人生のガイド”と呼びたい。

目で見える世界に段々と興味が薄れてきた。視覚よりも、他の感覚の方が偉いというか、重要な位置にある気がする。見えない世界というか、誰かや自分の内側の世界の方がもっともっと面白いと思う、音の世界とか。

労働トリップへ行きたい、沖縄のサトウキビ狩り。冷えている、空気だけじゃなくて色々なことが、冷えてきているんだ。温かいところへ行きたい、迷い続けるだろう、ずっとずっと迷い続ける。11月に飛び出す

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The Smashing Pumpkinsーメランコリーそして終わりのない悲しみ